ボブ・マーリー(Bob
Marley 本名:バート・ネスタ・マーリー 1945年2月6日生)
[ジャマイカ・レゲエミュージシャン]
1977年、ツアー中に足の親指を痛め、医師に悪性のメラノーマと診断される。親指を切断することを勧められたが、宗教的な理由でこれを拒否。代わりに爪と爪床が取り除かれ、腿から皮膚を移植。病気にもかかわらず彼はツアーを続け、1980年にはワールド・ツアーを予定していた。脳にできていた腫瘍はやがて全身に転移し、手を付けられない状態まで悪化した。
1980年10月7日、ニューヨークで放射線療法を開始。11月4日、母セデラや妻リタの勧めで、セラシエ皇帝が属していたエチオピア正教会の洗礼を受ける。洗礼名ベラーネ・セラシエ。11月9日、西ドイツの病院に移り自然療法を受ける。集中治療のため、ドレッド・ロック(髪型)も切り落としてしまう。
1981年4月、ジャマイカの名誉勲位であるメリット勲位が贈られる。5月11日、療養先のドイツからジャマイカに向けて帰国の途のつく途中で容態が悪化、アメリカ・フロリダ州マイアミのシダーズ・オブ・レバノン病院で妻と母に見守られながら他界。息子ジギーへの最後の言葉は、「お金は命を買えない」だったという。最終的な死因は脳腫瘍と腫瘍の肺への転移によるものとされている。21日、キングストンにて国葬。葬儀の前には、残されたザ・ウェイラーズのメンバーによる演奏が行われた。その後、セント・アンの生家近くに、お気に入りのデニムジャケットに身を包み、元に戻されたドレッド・ロック、ギター、指輪、聖書と共に埋葬された。
サッカーをプレーしていた際に足の親指を負傷、それが原因となり悪性のメラノーマを発症したとの都市伝説があるが、実際には以前から発症していた癌が足の親指に出現し発覚したものである。
1981年5月11日死去(享年36)