林家小染

4代目林家小染(はやしやこそめ 本名:山田昇 1947年6月11日生)
 [落語家]



 大阪府出身。高校を中退、1964年11月、高校1年の時に林家染丸 (3代目)に入門し、4代目林家小染を名乗る。翌年春、京都花月で初高座。

 当初、毎日放送の番組『ヤングおー!おー!』で結成された、若手落語家ユニット「ザ・パンダ」の一員として、マスコミに登場。その愛嬌ある個性により、多くのレギュラー番組でお茶の間の人気を博す。

 本業の落語も、若くして本格派で、染丸の名跡を継ぐべく将来を嘱望された。

 酒豪としても知られ、舞台に酔って上がったり、劇場でそのまま酔って寝泊りした事もあった。レギュラーとして出演していたラジオ番組にも、酒気を帯びてくることがあった。

 1984年1月29日、大阪府箕面市の飲食店で酒を飲んだ後に酔った勢いで発作的に外へ出て国道171号線へ飛び出し、走ってきた車に轢かれてしまう。生前親しかった笑福亭鶴瓶によると、酒に酔った小染が「トラックと相撲を取る」といって車道に飛び出して事故になったとコメントしていた。

 この時の交通事故が致命傷となり、翌々日に亡くなった。無類の酒好きがそのまま命取りとなった格好であった。告別式では笑福亭仁鶴らが弔辞を読み上げた他、「ザ・パンダ」の当時一員であった桂文珍が大号泣したほど、その早すぎる死は惜しまれた。

 1984年1月31日死去(享年36)