芦名星

芦名星(あしなせい 本名:五十嵐彩 1983年11月22日生)
 [女優]



 福島県出身。日出女子学園高校卒業。モデル志望だったため、高校進学と同時に上京。在学中にスカウトを受けて、2002年にモデルとしてデビューし、ファッション雑誌『CanCam』や『PINKY』などに出演した。同年6月、ドラマ『しあわせのシッポ』(TBS)で女優デビュー、出演シーンは最終話の数秒のみであった。

 2003年、『Stand Up!!』(TBS)で連続ドラマ初レギュラー出演。2006年、オーディションで800人の中から選ばれ、日本・カナダ・イタリアが総製作費30億円を投じる合作映画『シルク』の日本人ヒロインに抜擢される。以降、女優活動に専念。2007年、『たとえ世界が終わっても』で映画初主演。同年9月には映画『シルク』が海外で公開され、第32回トロント国際映画祭に登場し、世界デビューを果たした。

 2010年、デビュー8年目で初の写真集『月刊 芦名星 上海ドール』を発売。同年10月公開の映画『七瀬ふたたび』で主演を務め、原作者の筒井康隆に「もっとも七瀬らしい七瀬である。」と絶賛された。2012年、アメリカドラマ『リベンジ』にて声優初挑戦。2013年、『八重の桜』でNHK大河ドラマ初出演を果たした。

 2019年、『W県警の悲劇』(BSテレ東)で、ゴールデン帯連続ドラマに初主演。日曜劇場『テセウスの船』(TBS)に出演するなど、仕事は順風満帆に見えていたが、2020年9月14日早朝、東京都内の自宅マンションで死亡しているのを発見された。前日から連絡がつかなくなり、心配した兄が自宅を訪れ、寝室のクローゼットの中で首を吊った状態の芦名を発見したという。彼女が亡くなった部屋には、溺愛する愛犬が置き去りにされていた。現場の状況から事件性はなく自殺を図ったと見られている。

 奇しくも亡くなった当日に発売された「週刊プレイボーイ」では本格グラビアに初挑戦しており、亡くなる直前に発売された「週刊FLASH」においては大胆な下着姿を披露するなど、活躍の場を広げていた矢先の出来事であった。遺書は残されておらず、詳しい自殺の動機は不明。一部情報では、友人に「死にたい」と漏らしていたことや、酒量が増していたと言われており、人知れず何らかの悩みを抱えていた可能性もある。

 同年10月14日、season15よりレギュラーとして出演していた「相棒 season19」の第1話が放送、番組の終盤に追悼テロップが流れた。過去の出演シーンを抜粋した映像とともに「相棒のレギュラーメンバーとして『週刊フォトス』記者・風間楓子を演じていただいた、芦名星さんがお亡くなりになりました。芦名さんにはseason15よりご出演いたき、その印象的な役柄で相棒の世界に多くの彩りを加えていただきました。キャストスタッフ一同、心よりご冥福をお祈り申し上げます」と表示された。

 2020年9月14日死去(享年36)