ブルーザー・ブロディ

ブルーザー・ブロディ(Bruiser Brody 本名:フランク・ドナルド・グーディッシュ 1946年6月18日生)
 [アメリカ・プロレスラー]



 ミシガン州デトロイト出身。ウエスト・テキサス州立大学でアメリカンフットボール選手として活躍していた。1968年夏、NFL球団「ワシントン・レッドスキンズ」に入団するが、膝の故障から3年で引退。やがてフリッツ・フォン・エリックにスカウトされ、1973年にヒューストンでプロレスラーとしてデビュー。NWAの各テリトリーやWWWFなど各団体で実績を築き、日本でも全日本プロレスや新日本プロレスでトップ外国人レスラーの一人として活躍した。

 1988年7月16日、プエルトリコにあるバイヤモン・スタジアムでのWWCの興行中、同団体のボス、カルロス・コロンとのトラブル発生。カルロスの配下である、レスラー兼ブッカーのホセ・ゴンザレスに、ドレッシング・ルームにて腹部をナイフで刺される。刺し傷が肝臓に達し、翌7月17日、出血多量により死亡。痛み止めのために常用していたアスピリンの副作用により、出血が止まらなかったともいわれている。また、興奮剤を服用していたのが裏目に出たともいう。

 なお、裁判では、現場に居合わせたレスラー仲間たちが揃って証言を拒否し(脅迫を受けたり、出廷要請の通知が届かなかったりしたため)、最終的にホセ・ゴンザレスは正当防衛として無罪判決を得ている。なお、ゴンザレスは1978年にも、試合中に心臓部へ放ったパンチが原因でマイク・マーテルを死亡させるというリング禍を起こしたことがある。

 1988年7月17日死去(享年42)