ナターシャ・リチャードソン

ナターシャ・ジェーン・リチャードソン(Natasha Jane Richardson 1963年5月11日生)
 [イギリス・女優]



 ロンドン出身。父親は映画監督のトニー・リチャードソン、母親は女優のヴァネッサ・レッドグレイヴ。妹のジョエリー・リチャードソンも女優である。

 4歳の時に父親の監督作品『遥かなる戦場』の端役で出演。ロンドンのセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで学び、シェイクスピアの『夏の夜の夢』や『ハムレット』、ユージン・オニールの『アンナ・クリスティ』など数々の舞台に立ち高い評価を得てきた。1984年に本格的に映画デビューし、多くの映画作品に出演した。1990年に映画プロデューサーのロバート・フォックスと結婚したが、1992年に離婚。1994年にアイルランドの俳優リーアム・ニーソンと再婚。1995年に長男を、1996年に次男を出産。1998年、サム・メンデスが舞台監督を務めたミュージカル『キャバレー』で、トニー賞 ミュージカル主演女優賞を受賞した。

 2009年3月16日にカナダ・モントリオールのスキー場で参加したスキー教室で転倒し頭を打ったが、その時、本人には大ケガをした自覚症状がなく、即座に駆けつけた救急隊を「大丈夫だから」と言って帰らせたという。帰宅後、激しい頭痛が起き、ニューヨーク市内の病院に入院。その後、昏睡状態になり脳死状態になった。二日後の18日、事故前の本人の希望に従い、人工呼吸器を含めた全ての生命維持装置が取り外されニューヨーク市内の病院で死去。

 2009年3月18日死去(享年45)