エイドリアン・シェリー

エイドリアン・シェリー(Adrienne Shelly 1966年6月24日生)
 [アメリカ・女優/映画監督/脚本家]



 ロシア系ユダヤ人の両親の間に、ニューヨーク市クイーンズ区にて生まれた。ロング・アイランドで育ち、幼い頃から舞台などに出演。ボストン大学では、コミュニケーション学科で映画制作を専攻した。

 1989年に映画デビューし、ハル・ハートリー監督作品などインディペンデント映画中心に出演した。

 マンハッタンのワン・オン・ワン・スタジオでの演技指導や、ネイキッド・エンジェルス、ウェストベス・シアター・アリスズ・フォース・フロアーなどの劇団に戯曲を提供したほか、ニューヨーク大学で演技・脚本などの講義の教授を務めた。

 マーケティング会社会長兼CEOのアンディ・オストロイと結婚し、2004年に長女を出産した。

 1994年からは短編映画の制作もはじめ、2006年には初の長編作品『ウェイトレス おいしい人生のつくりかた』を監督したが、同年11月1日、自宅のシャワールームで首を吊って死亡しているのが発見された。当初は自殺かと思われたが、捜査の結果、オフィスとして使用していたアパートで、階下の工事に伴う騒音トラブルにより19歳の作業員に殺害されたことが判明した。作業員は彼女を殴り殺害し遺体を彼女のオフィスに運び自殺と見えるようシャワールームに置いたという。

 エイドリアンの死後、夫のアンディは女性映画製作者のための映画学校奨学金と補助金を与える非営利団体「エイドリアン・シェリー財団」を設立した。

 2006年11月1日死去(享年40)