青木芳之

青木芳之(あおきよしゆき 1977年2月7日生)
 [騎手]



 神奈川県出身。1995年に美浦・藤沢和雄厩舎からデビュー。同期には同郷の西田雄一郎、西谷誠、金折知則らがいる。同年3月5日、中山競馬第1競走でサーストンフジオーに初騎乗(13着)。翌週の3月12日、中山競馬第2競走でリッツリーターに騎乗して初勝利。2001年よりフリーになった後も藤沢厩舎とのつながりは強く、2008年5月18日の新潟競馬第9競走では藤沢厩舎のサトノコクオーに騎乗しJRA通算100勝を達成している。海外への長期遠征も度々行っており、2008年に藤沢厩舎のカジノドライヴがアメリカに遠征した際には、その経験を買われスタッフとして帯同し、現地で調教にも騎乗した。2009年10月8日からは韓国・ソウル競馬場へ遠征。JRA所属騎手が短期免許を取得して日本国外で騎乗するのは初めてだった。

 しかし、フリー転向後は海外遠征中を除けば、国内での騎乗は少ない状況にあった。2012年のレース騎乗数もわずか7鞍にとどまり3着以内もなく、4月15日の阪神競馬第12競走に騎乗して以降はレースでの騎乗もなくなり、休業状態だった。同年12月25日、電話に出ないのを心配した父親が横浜市内の自宅を訪れ、死亡しているのを発見した。自殺とみられる。自殺の詳しい原因は不明だが、一説にはうつ状態だったとも言われている。我が強い性格なため、次第に後ろ盾となる人間関係がなくなり騎乗依頼が激減。現役続行か、調教助手転向かで悩んでいたという。2010年には遠征先の韓国で知り合った台湾人女性と国際結婚したが、夫人が帰国してから心の支えを失い、仕事への意欲をなくしていたという。

 2012年12月25日死去(享年35)