ヨーダノ・ベンチュラ

ヨーダノ・ベンチュラ・エルナンデス(Yordano Ventura Hernandez 1991年6月3日生)
 [ドミニカ共和国・プロ野球選手]



 サマナ州サマナ出身。MLBの投手としては体が大きくはないが、スリークォーターから最速164km/h、平均球速155.3km/hの速球を中心に投げる右投右打の投手。2008年10月8日、アマチュア・フリーエージェントでカンザスシティ・ロイヤルズと契約し、プロ入り。2016年9月17日にロイヤルズとメジャー契約を結び、同日のクリーブランド・インディアンス戦で先発されメジャーデビュー。5.2回を投げ5安打1失点2四球3奪三振に抑えたが、勝ち負けは付かなかった。2014年2月27日にロイヤルズと1年契約に合意し、開幕ロースター入り。この年は31試合に登板し、14勝10敗、防御率3.20だった。

 2015年4月5日に5年契約総額2300万ドルで契約延長した。自身初めて開幕投手を務めた。18日のオークランド・アスレチックス戦では、前日の試合で同僚のアルシデス・エスコバーに危険なスライディングを行い左膝を痛めさせたブレット・ロウリーに対して報復死球を行い退場処分を受けた。23日のシカゴ・ホワイトソックス戦では、乱闘を起こし退場処分を受け2試合連続での退場処分を受けた。4月26日に7試合の出場停止処分を科せられた。最終的には28試合に登板し、規定投球回に到達。防御率が4.00を超えたものの、2年連続2ケタ勝利となる13勝を挙げ、奪三振率も向上した。

 2016年6月7日のボルチモア・オリオールズ戦でマニー・マチャドに対して内角攻めを行い、次打席で死球を与え殴り合いの乱闘となり、退場処分を受けた。6月9日に9試合の出場停止処分が科せられたが、異議申し立てを行った結果、8試合の出場停止に軽減され確定した。この年は自己最多の32試合に登板して防御率4.45・11勝12敗・144奪三振という成績を記録。3年連続で規定投球回に達し、2ケタ勝利も挙げたが、勝ち星は2年連続減少かつ自身初の負け越し、防御率・奪三振・FIP・WHIPも2年連続で悪化、被本塁打は過去2シーズンより増加するなど、前年と比較すると成績が悪くなった。

 2017年1月22日、母国ドミニカ共和国のサント・ドミンゴ市の高速道路で車がコントロールを失って横転、車外に投げ出され即死した。25歳の若さだった。

 2月24日、カンザスシティ・ロイヤルズ対テキサス・レンジャーズのオープン戦の試合前、ヨーダノ・ベンチュラの追悼式が執り行われ、両チームの選手らがファウルライン上に整列し、ベンチュラに対しスタジアムの全員で賛辞の意を表した。

 2017年1月22日死去(享年25)