ウォン・カークイ

ウォン・カークイ(黄家駒 1962年6月10日生)
 [香港・ミュージシャン]



 1983年にロックバンド「Beyond」を結成。ボーカルを担当し、バンドの楽曲のほとんどを作曲している。1986年にレコードデビューし、洋楽のカバー曲に席捲されていた香港の音楽シーンにおいてオリジナル楽曲を重視し、社会や時代を反映した歌で人気を集めた。シンガポール、マレーシア、台湾などでも活動した。

 1991年に来日、1992年からはアミューズのマネジメントで日本へ進出を試みていたが、1993年6月24日午前1時15分、『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』の収録中に足元が濡れたセットで足を滑らせ、背景のベニヤ板に寄りかかるような状態で体重を支えきれなくなったベニヤ板が傾きセットの土台と背景のベニヤ板との間にできた隙間からウォンと内村光良がセットから投げ出されるような形で約3メートル下に転落した。2人ともスタジオの床に叩きつけられたが、内村は幸いにも軽傷で済んだが、ウォンは頭部を強打し6月30日午後4時15分、急性硬膜下血腫、頭蓋骨骨折、脳挫傷、急性脳血腫により入院先の東京女子医大病院で死亡した。31歳の誕生日を迎えてから20日後の出来事だった。

 ウォンの死亡を受け、フジテレビは急遽、番組の打ち切りの発表をした。ウォンの死は中華圏で新聞一面に大々的に取り上げられた。テレビでも連日のように特別番組が放送され、CDも売り切れが続出することとなった。

 1993年6月30日死去(享年31)