グレゴリー・ルマルシャル

グレゴリー・ジャン=ポール・ルマルシャル(Gregory Jean-Paul Lemarchal 1983年5月13日生)
 [フランス・歌手]



 イゼール県ラ・トロンシュ生まれ。幼い頃から先天性の難病である嚢胞性線維症を患っていたが、歌手になることを目指し、12歳の頃からオーディション番組に参加し続けていた。2004年、21歳の時にフランスのリアリティオーディション番組『スター・アカデミー シーズン4』で優勝、「天使の歌声」と絶賛された。2005年3月においてファーストアルバム『Je Deviens Moi』でメジャーデビューし、抜群の歌唱力と爽やかなキャラクターで人気を博した。

 しかし、2007年4月30日シュレンヌにて、嚢胞性線維症により23歳の若さで死去した。嚢胞性線維症は遺伝性疾患の一種で、常染色体劣性遺伝を示す。白人に高頻度で見られ、欧米白人では2500人に1人発病し、患者数は30000人といわれている。原因は塩素イオンチャネルの遺伝子異常で、水分の流れに異常をきたし粘液の粘度が高くなり、それによって組織や器官、特に肺や消化官が損傷を受けることによって死に至ることが多い。医療の発達により寿命はのびてきたとはいっても30代である。

 2007年4月30日死去(享年23)