ジーン・ウェブスター

ジーン・ウェブスター(Jean Webster 本名:アリス・ジーン・チャンドラー・ウェブスター 1876年7月24日生)
 [アメリカ・小説家]



 ニューヨーク州生まれ。1894年、ニューヨーク州ビンガムトンの寄宿学校に入学する。同室にアリスという同名の生徒がいたため、「ジーン」という名前をつけ、これがのちに作家となってからのペンネームともなった。1897年、ヴァッサー大学に入学する。このときの体験をもとに、『おちゃめなパッティ 大学へ行く』が書かれた。

 大学卒業後、身体障害者の施設で教えていたが、恵まれない子供が世間的に成功できない理由は見当たらないと確信。1912年、ユーモアあふれる作品『あしながおじさん』を書いて出版するとベストセラーとなった。この作品は世界各国で現在にいたるまで読みつがれている。

 1915年には『続あしながおじさん』を出版。同年、弁護士グレン・フォード・マッキンニーと結婚し、翌年に女児を出産するがその直後、産褥熱により39歳の若さで亡くなった。

 「あしながおじさん」は、現代日本では広く学生への援助者の意味で用いられ、遺児奨学金のための原資拠出を行なう人を「あしながさん」と呼ぶあしなが育英会や交通遺児育英会等がある。アメリカをはじめとして数度映画化され、日本では1979年と1990年にテレビアニメ化された。

 1916年6月11日死去(享年39)