マートル・ゴンザレス

マートル・ゴンザレス(Myrtle Gonzalez 1891年9月28日生)
 [アメリカ・女優]



 カリフォルニア州ロサンゼルス市生まれ。1913年、ヴァイタグラフ・カンパニー・オヴ・アメリカに入社、同社が量産する短篇映画に出演した。1914年、1作のみ、ユニヴァーサル・フィルム・マニュファクチュアリング・カンパニーでの作品に出演している。『The Yaqui's Revenge』という西部劇の短篇映画で、ウィリアム・クリフォードの相手役を務めた。

 翌1915年、ユニヴァーサルに移籍、第1作は『Inside Facts』であった。同年入社2作目の『The Bride of the Nancy Lee』以降は、リチャード・スタントンとの数作を除き、すべてリン・F・レイノルズ監督作への出演となり、1916年、ユニヴァーサル傘下のブルーバード映画が製作した『沼の少女』、『沼の秘密』が日本でも公開され、たいへんな人気となった。1917年の『南方の判事』が日本でも大ヒットする。同年、映画監督で俳優のアレン・ワットと結婚、『独艇の根拠地』を最後に引退して家庭に入る。

 1918年、全世界で猛威を振るったスペインかぜに罹患し、同年10月22日、同病よる心不全によりロサンゼルス市内で死去した。同年12月に日本で創刊された『活動評論』では、見開き2ページの『汝悲しいマートルよ』と題した追悼文が掲載された。

 1918年10月22日死去(享年27)