マウゴジャータ・ディデック

マウゴジャータ・ディデック(Malgorzata Dydek 1974年4月28日生)
 [ポーランド・バスケットボール選手]



 ポズナニ出身。WNBAのロサンゼルス・スパークスに所属し、女子バスケットボール選手の中でも史上最長身の「218cm」を誇る選手として知られた。ポーランド出身の女子バスケットボール選手として、現在に至るまで最も顕著な成績を挙げた選手である。ポジションはセンター。2000年のシドニー五輪および2001年、2003年のヨーロッパ女子選手権ポーランド代表選手に選ばれた。

 マウゴジャータ・ディデックは生まれた時から「身長55cm」と長身の赤ん坊だったという。12歳からバスケットボールを始め、1992年からプロの女子バスケットボール選手となった。最初はポーランド国内、フランス、スペインのチームでプレーしていた。1998年5月に初めてアメリカへ渡り、WNBAのドラフト前キャンプに参加した。1999年からWNBAの選手となり、「ユタ・スターズ」にドラフト1位指名で入団する。このチームは2003年からテキサス州に移って「サンアントニオ・シルバースターズ」という名称に変更された。2005年のシーズンオフで、ディデックはサンアントニオ・シルバースターズからトレードされ、コネティカット・サンに移籍した。2008年からはロサンゼルス・スパークスに移籍し、2010年シーズンまで在籍した。

 WNBAでは2006年シーズンまでのディデックの生涯通算ブロック数は811本で、現在リーグ歴代1位。シーズンごとの平均ブロック数も、新人だった1998年から2003年まで連続でリーグ首位、2005年と2006年にも1位をマークした。2001年のオーランド・ミラクル戦で12得点、11リバウンド、10ブロックと3つのカテゴリで2桁をあげ、WNBA史上2度目のトリプルダブルを達成した。ブロックのほか、ディデックは多くのシーズンでフィールドゴール成功率、フリースロー成功率、平均リバウンド数でリーグ上位10内に入っており、安定した活躍を見せていた。

 WNBAはヨーロッパのリーグと重ならない場合が多いため、ディデックはWNBAのオフシーズンにポーランドのチームでプレーすることもあった。2001年にポーランド・リーグの決勝でMVPに選出され、2000年にはポーランドの「最優秀女子スポーツ選手」に選ばれた。

 2011年5月27日、オーストラリアのブリスベーンに構えていた自宅にて心臓発作を起こし、搬送先の病院で死亡が確認された。3番目の子供を妊娠中だったという。

 2011年5月27日死去(享年37)