ギャスパー・ウリエル(Gaspard Ulliel 1984年11月25日生)

 [フランス・俳優]



 パリ郊外のブローニュ=ビヤンクールで生まれる。両親は共にファッション業界で働いていた。パリ第8大学(サン・ドニ)で映画を専攻。2001年に『ジェヴォーダンの獣』で映画デビュー。2003年公開の『かげろう』でエマニュエル・ベアールの相手役に抜擢され、フランス国内で注目を集める。2004年公開の『ロング・エンゲージメント』ではセザール賞有望若手男優賞を受賞。2007年公開の『ハンニバル・ライジング』では、若き日のハンニバル・レクターを演じた。2010年、シャネルの香水「BLEU DE CHANEL」のイメージモデルに採用される。マーティン・スコセッシがコマーシャル・フィルムを監督。 2014年、ベルトラン・ボネロが監督するイヴ・サン=ローランの伝記映画で、リュミエール賞主演男優賞を受賞した。

 左利きで、映画『ハンニバル・ライジング』で筆記用具を左手で持つシーンなどが見受けられる。左側頬のエクボのようなへこみは幼い頃ドーベルマンに噛まれた傷跡。2005年から2007年まで女優のセシル・カッセルと交際していたが破局し、2013年から交際していたモデルのガエル・ピエトリとの間に2016年2月に男児をもうけた。

 

 2022年1月18日、フランス・サヴォワ県のスキー場で他のスキーヤーと衝突。ぶつかったスキーヤーは無傷だったものの、ウリエルは頭部に重傷を負い意識不明の状態でグルノーブルの病院に搬送されたが、翌19日に帰らぬ人となった。インターネットテレビドラマシリーズ『ムーンナイト』にミッドナイトマン役として出演しているが、配信される直前に死去したため、遺作となった。


 2022年1月19日死去(享年37)