ヴェロニカ・ゲリン

ヴェロニカ・ゲリン(Veronica Guerin 1959年7月5日生)
 [アイルランド・ジャーナリスト]



 ヴェロニカ・ゲリンはダブリンに生まれ、PR会社に数年勤務してから、1990年に新聞記者となり、『サンデー・インディペンデント』紙の女性記者として活躍した。麻薬組織について調査し、ボスのジョン・ギリガンにも会うなど、非常に精力的な取材活動を行った。ヴェロニカの記事が掲載されると、自宅に銃弾が撃ちこまれ、脅迫の電話などの多くの脅しを受けたが、彼女はひるまず紙面を通して奮闘しつづけた。1995年にはニューヨークで国際報道自由賞を受賞した。

 1996年6月26日にダブリン郊外の交差点で信号待ちをしている間に、組織の者によって至近距離から6発の弾丸を撃たれて死亡した。

 彼女の死によって麻薬撲滅の機運が高まり、アイルランド議会も憲法を改正し、大規模な捜査が行われた。その結果、150人以上が逮捕され、組織の資産も没収された。別件でイギリスに捕らえられていたギリガンも、2000年2月3日にアイルランドに送還された。

 1996年6月26日死去(享年36)