ジェイコブ・ミラー

ジェイコブ・ミラー(Jacob Miller 1952年5月4日生)
 [ジャマイカ・レゲエミュージシャン]



 ジャマイカ中南部の都市マンデヴィルにて生まれ、8歳でキングストンへと移住。母方の祖母によって育てられた。幼少期からその才能を感じさせたジェイコブは若干13歳でレコード・デビューを果たす。1974年からはジャマイカ史上最も独創的なサウンドを生み出した音楽プロデューサーであるオーガスタス・パブロの元でルーツロックの名曲を多く発表し、天才シンガーと称される。

 オーガスタス・パブロの元で大きな成功を手にしたジェイコブはその後、ジャマイカのレゲエバンド「インナー・サークル」にリード・シンガーとして加入し、更なるヒット作を生み出すこととなる。インナー・サークルでジェイコブは益々存在感を増し、その大柄な体を使ったエネルギッシュで刺激的なステージングと、つっかえる様な独特の歌唱法で多くのファンを魅了し、あのボブ・マーリーとも肩を並べる程の人気を誇った。

 1976年には大手レコード会社キャピタルレコードと契約を結び、1978年にはアイランドレコードより出したアルバム『Everything Is Great』がU.K.チャート20位を記録するなど、プロのレゲエバンドとしての本格的な活動が軌道に乗っていた。

 しかし、更なる活躍が期待された1980年3月23日にジェイコブはキングストン市ホップ・ロードにて自動車事故に遭い、27歳の若さでこの世を去った。もし彼がもう少し長い人生を生きていたなら、もっと大きな成功、名声を手にしたであろうと言われている。

 1980年3月23日死去(享年27)