コリー・ライドル

コリー・フルトン・ライドル(Cory Fulton Lidle 1972年3月22日生)
 [アメリカ・メジャーリーガー]



 1990年にミネソタ・ツインズと契約し、1993年にミルウォーキー・ブルワーズに移籍。1996年にニューヨーク・メッツにトレードされ、1997年5月8日にメジャー初登板を果たす。

 2001年、オークランド・アスレチックスへ移籍。2002年8月には自責点1、防御率0.20の好成績を挙げ月間MVPに選出されている。この年、オークランド・アスレチックスは20連勝を達成しているが、このうち5勝がライドルによるものである。2006年7月30日、ニューヨーク・ヤンキースにトレードされる。

 2006年10月11日午後、ニューヨーク市マンハッタン区の50階建て高層マンションに、自身の所有する小型飛行機が衝突し、34歳で死去。同乗していたインストラクター2人も死亡した。

 ライドルが操縦する小型機は、ニュージャージー州空港を離陸。マンハッタンの自由の女神像を経由し、その後に高層アパートに衝突したと思われる。小型機が飛行していたのは15分ほどしかなく、ライドルとインストラクターは、ニューヨークを観光していたと見られている。

 現場は世界貿易センタービルの5マイル(8km)北の場所であったため、テロの可能性も考慮された。事故発生の10分後、ペンタゴンは、ニューヨーク、ワシントンD.C.、ロサンゼルス、シアトルなどの都市に戦闘機を配備した。アメリカ同時多発テロ事件に光景が似ていたため、市民は、テロ再発かとパニックになった。
 
 その後、FBIの調査により、小型機の所有者名とパスポートから、死亡したのがコリー・ライドルであることが判明した。アメリカ連邦航空局によると、小型機が高層アパートに衝突する直前、エンジントラブルで救難信号を発していたと述べている。

 2006年10月11日死去(享年34)