オール・ダーティー・バスタード

オール・ダーティ・バスタード(Ol' Dirty Bastard 本名:ラッセル・タイロン・ジョーンズ 1968年11月15日生)
 [アメリカ・ヒップホップMC]



 ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区出身。ウータン・クランのメンバー。ステージネームはODB、ビッグ・ベイビー・ジーザス、ダート・マクガードなど幾つもの名前で活動していた。ウータン・クランの中でも特に個性的で、突飛な存在とされた。彼の狂気じみた行動は、メディアの注目を集めるだけでなく、警察からも目をつけられた。商業的な成功を伴う人気を集めた存在であり、マライア・キャリーといった大物との共演も果たした。


 2003年のロッカフェラ・レコードとの契約直後からドラッグの過量摂取の後遺症で2004年11月13日、ニューヨークのウータン・クランのレコーディング・スタジオで倒れ、数時間後に急死した。

 司法解剖の結果、死因はコカイン吸引とトラマドールを成分とする鎮痛剤の服用によるものであったことが判明した。トラマドールは通常では手術に伴う痛みや癌などの鎮痛剤として用いられており、処方箋にはドラッグとの併用を禁止する注意書きがされている。彼は以前にもドラッグ所持で逮捕され、リハビリ・センターに収容されるなどの措置を受けていた。

 死亡する数日前にもコカインを吸引していたとの情報も伝えられており、トラマドールを摂取した際に心臓発作を引き起こし、死に至ったのだという。彼の体内からは2重のビニールに覆われたドラッグが発見され、この袋が破れていたらしいというウワサも流れていた。

 2004年11月13日死去(享年35)