ディヌ・リパッティ

ディヌ・リパッティ(Dinu Lipatti 1917年3月19日生)
 [ルーマニア・ピアニスト/作曲家]



 ブカレスト生まれ。彼のピアノの特徴は、透明な音色でピアノを最大限に歌わせていることである。純粋に徹した、孤高なまでに洗練されたピアニズムは古今でも随一とされる。ショパンやモーツァルトなどを得意とした。ショパンのワルツ集は現在でも絶品とされている。また、アルベール・ルーセルとナディア・ブーランジェに作曲を師事し、作曲をして自作自演も残した。

 アルフレッド・コルトーに魅入られて教えを受けるが、33歳でジュネーヴ郊外でこの世を去った。死因は白血病といわれることが多いが、実際はホジキンリンパ腫である。

 1950年12月2日死去(享年33)