ラッセル・フィリップス

ラッセル・リー・フィリップス(Russell Lee Phillips 1969年3月6日生)
 [アメリカ・レーシングドライバー]



 1995年にノースカロライナ州のロウズ・モーター・スピードウェイで行われたNASCARのスポーツ・リミテッド・ディビジョン「ウインストン100」。ポールポジションを獲得していたフィリップスだったが、レース中に順位を落とし、67周目には17番手を走行していた。

 その後、NASCARの歴史で最も恐ろしい事故の1つと言われる事故が発生することとなる。フィリップスの前方を走っていた2台のマシンが同時にスピンとなり、それを避けようと、フィリップスのイン側を走っていたスティーブン・ハワードがアウト側へとマシンをふった。それによりフィリップスのマシンはハワードのマシンに乗り上げて宙に舞い、フェンスに吸い込まれるように屋根から激突、フィリップスは車体もろとも上半身を切断され即死した。

 事故のおきたターン4周辺はまさに地獄絵図で、フィリップスは肩から上を切断され、ヘルメットはピットロード付近にいたカメラマンの足に当たり、腕は切断されコーションランプのあるフェンスの金網に引っかかっていた。さらに、彼の肉片や血液、車のパーツが散らばっておりその処理に夜9時までかかったという。

 1995年10月6日死去(享年25)