嶋田功

嶋田功(しまだ いさお 1945年11月8日生)
 [騎手/調教師]



 北海道出身。騎手時代は「牝馬の嶋田」の異名の通り、史上最多記録であるオークス5勝を筆頭に、エリザベス女王杯の前身ビクトリアカップも含めて、騎手生活中に施行されていた牝馬限定の大競走は全て制した。端正な顔立ちで女性からの人気も高った。「牝馬の嶋田」以外には「東京2400mのスペシャリスト」とも呼ばれ、「嶋田功専用走路がある」という冗談が言われたほどであった。度重なる落馬がなければ通算1000勝は確実であり、リーディングジョッキー獲得も有り得る騎手であったと評される。

 引退後は調教師に転身し、1989年に厩舎を開業。初年度の6月にアクアビットでニュージーランドトロフィー4歳ステークスを制し、調教師として重賞初勝利を挙げた。GI級レースの優勝は無かったが、1990年にワカタイショウで当時グレード外競走の中山大障害(秋)を制している。2012年11月20日をもって、定年を待たず66歳で調教師を勇退。

 勇退後も毎朝起きると、髭を剃り、体重計に乗るのが日課であった。東京都中央区築地の自宅から毎日2時間歩き、地下鉄に乗って散歩するのを楽しんでいた。晩年は飯塚好次・大西直宏と共に競馬予想会社「ワールド」に在籍していたが、2020年10月19日午前、港区内で死去。警視庁では自殺の可能性が高いとみているが、詳細については不明。

 2020年10月19日死去(享年74)