スーザン・キャボット

スーザン・キャボット(Susan Cabot 1927年7月9日生)
 [アメリカ・女優]



 マサチューセッツ州ボストンでロシア系ユダヤ人の家庭に生まれる。子供の頃は里子として8つの異なる家庭や児童養護施設で育った。義務教育を完了したのち、ニューヨーク州でイラストレーターをしながら、劇場でも働いていた。1947年、映画『死の接吻』に端役で出演。その後、ハリウッド女優を志してロサンゼルスに移り、ユニバーサル・ピクチャーズと契約した。しかし、出演作品は主にB級の西部劇映画ばかりで、スーザンは不満から契約を解除し、ニューヨークに戻り舞台活動を再開した。1959年にはヨルダン国王のフセイン1世・ビン・タラールと結婚を前提に交際し注目されたが、スーザンがユダヤ人であることが発覚し、ヨルダン国民の反ユダヤ感情に配慮をして関係を断った。

 1986年12月10日、カリフォルニア州エンシーノの自宅寝室で睡眠中、息子にバーベルで殴り殺された。息子は生まれた時から小人症で、成長ホルモンやステロイドを使っており、精神的に不安定だったという。スーザンの小人症の息子(1964年生まれ)が彼女を殺害した容疑で告発されると、フセインは密かに関係が続いていた自分が父親ではないかと勘付いたが、証拠は何もなかった。その後、息子は過失致死罪で起訴され、3年間の執行猶予を受けた。

 1986年12月10日死去(享年59)