カール・ワレンダ

カール・ワレンダ(Karl Wallenda 1905年1月21日生)
 [ドイツ・綱渡り師]



 カール・ワレンダは1905年にドイツのマクデブルクで誕生した。彼が家族とともにショーに出演を始めたのは、6歳のときであった。

 「偉大なるワレンダ一家」の名声は、綱の上での人間ピラミッドや、自転車での綱渡りの芸によってヨーロッパ中に知られていた。

 1970年7月17日、65歳になったワレンダはジョージア州を流れるタルーラ川流域にあるタルーラ渓谷での綱渡り芸に挑戦した。およそ30000人の観衆が見守る中、彼は4分の1マイルの山峡を渡り切った。

 彼の家族や仲間が、命にかかわる事故を数回にわたって起こしたにもかかわらず、ワレンダは綱渡りを続けていた。

 73歳になった1978年に、ワレンダはプエルトリコのサンファンでホテルの2棟の建物間に渡した約37mの綱を渡る芸に挑戦した。しかし、風速13m以上の強風が吹き、風をやり過ごそうとしてバランスを失った彼は墜落して死亡した。

 ワレンダ一家は、綱沿いのガイドロープが誤って結ばれていたためで、強風に起因したものではないと見なした。この事故の一部始終は、プエルトリコのテレビ局が録画していた。

 1978年3月22日死去(享年73)