ブラド・タネスキ

ブラド・タネスキ(Vlado Taneski 1952年生)
 [マケドニア・犯罪ジャーナリスト/連続殺人犯]



 タネスキは20年以上もの間ジャーナリストとして活動していた。2008年6月、タネスキは故郷キチェヴォにて、かつて自身が記事にした2人の女性を殺害したかどで逮捕された。逮捕された時点で、彼は別の女性の死亡事件についても取材していた。被害者はいずれも、十分な教育を受けられず、清掃員として生計を立てていた3人の貧しい女性だった。

 警察はタネスキを疑ったきっかけとして、「被害者は電話コードで縛られており、コードは現場に残されていた」といった、彼の記事に一般に公表していない情報を含んでいたことを挙げており、マケドニアにある他のメディアでは取り上げられていない情報もあった。

 遺体に付着していた精液のDNA型がタネスキと一致したことから、警察は2008年6月22日にタネスキの逮捕に踏み切った。彼は2人の女性の殺害で起訴され、警察はさらに第3級謀殺で起訴する準備をしていた。翌日、タネスキはテトヴォにある監房で水の入った手桶に頭を突っ込んで死んでいるところが見つかり、警察は自殺と断定した。 警察の広報担当者は、なぜ他の監房の収容者や看守が気づかなかったのは不明だとしたうえで、ホラー映画のような結末だと述べている。

 2008年6月23日死去(享年56)