マモーナス・アサシナス

マモーナス・アサシナス(Mamonas Assassinas 1996年3月2日発生)
 [マモーナス・アサシナスは1990年代中期にブラジル全土に旋風を巻き起こしたミクスチャー・グループである。飛行機の墜落によりメンバー5名全員が犠牲となった。]



 1989年、サンパウロ市郊外のグアルーリョス出身のバンド。メンバーはギターのベント(25歳)、ベースのサムエル(22歳)、ドラムのセルジオ(26歳)、キーボードのジュリオ(28歳)、ボーカルのヂーニョ(24歳)の5人。結成当初は、自作アルバムまでリリースしたが全く売れなかった。あるとき、コミックバンドへの路線変更を決断、ファンの一人が大手レコード会社の重役である自分の父親にこのことを話したことをきっかけに、1995年4月についにEMIと契約を結びメジャーデビューを果たす。

 デビューアルバム『Mamonas Assassinas』は、あっという間に260万枚を販売、国内アーティストとしてアルバムセールスの新記録を樹立。また、奇抜なライヴパフォーマンスが好評となり、バンドは全国を股にかけて週5回の公演を行うなど瞬く間に人気を獲得した。

 しかし、初の海外公演も決まった矢先の1996年3月2日、ブラジリアでの公演帰りのメンバーを乗せたチャーター機がサンパウロ市北部の山間部に墜落し、全員が死亡する惨事となった。僅か1年弱の活動であった。