大和田夏希

大和田夏希(おおわだなつき 本名:大和田守 1953年生)
 [漫画家]



 北海道生まれ。非常に貧しい環境で育ち、中学卒業後には上京し、初めは川崎のぼる、その後に手塚治虫の弟子となる。1971年、「別冊少年キング」でデビュー。代表作に『タフネス大地』(「週刊少年マガジン」連載)、『われらが南風』(「月刊少年マガジン」連載)、『虹色town』(「週刊少年マガジン」連載)等がある。なお、『われらが南風』の主人公・大空南風の祖母・つよいの名前は、大和田の母方の祖母・加藤つよいに由来している。

 同期の小林まことや小野新二とはライバル関係ではあったが大変仲がよく、「新人三馬鹿トリオ」と言われていた。小林とは漫画『タフネス大地』に「トルコ小林」の名前で出演している一方で、小林まことの漫画『1・2の三四郎』に夏希を思わせるキャラクターが度々登場している。

 私生活では、最初の結婚で1男1女を、2度目の結婚で1女を儲けたが、その後に離婚した。

 1994年2月20日、仕事場に来たアシスタントが大和田の遺体を発見する。自殺であった。過酷な創作活動により酒に溺れ、精神的に追い詰められた末の死であった。

 1994年2月20日死去(享年41)