アントニオ・プエルタ・ペレス(Antonio Puerta
Perez 1984年11月26日生)
[スペイン・サッカー選手]
セビージャFCと同じアンダルシア州セビリアに本拠を置き、普段は激しく対立する事からリーグ有数のライバル関係とされるベティスにもこの波紋は広がっていた。8月26日、隣県ウェルバで行われたレクレアティーボ戦では4000人ほどのファンがプエルタの回復を願う人文字を作り出し、試合後に選手達はプエルタの入院先へ駆け付けていた。またベティス首脳陣も公にプエルタへの応援の態度を表した。ライバル関係さえ超えてスペイン中が回復を願ったものの、スペイン時間8月28日14時過ぎに懸命の治療の甲斐なく22歳の若さで逝去した。
医師はその死の原因が、特発性拡張型心筋症の一種で「不整脈源性右室心筋症」と呼ばれる遺伝や突然変異等によって起こる心臓疾患であったことを明らかにしている。事実、彼は以前も練習中と試合中の二度にわたって気を失ったことがあった。しかし、都度行われていた検査では異常が見られず経過観察となっていた。
遺体は28日深夜にサンチェス・ピスフアンに運ばれ安置されたが、深夜にも関わらず、5000人ものセビージャとベティスのファンが彼を迎えた。翌29日は約2万人もの人々が弔問に詰めかけている。また、ライバルチームであるベティスを始めとしたリーガエスパニョーラに所属する各クラブの公式HP、スペインの主要スポーツ紙のHPでも喪章を表示し、哀悼の記事が掲載された。
セビージャの本拠地であるサンチェス・ピスフアンでの試合では、現在でも彼の背番号になぞらえた前半16分に必ず、プエルタの応援歌が歌われている。
2007年8月28日死去(享年22)