鬼頭三姉妹

『獄門島』より



鬼頭花子(演者:一ノ瀬康子)
 お小夜の三女。腹違いの兄・鬼頭千万太の葬儀が行われた後、6時15分頃の目撃を最後に行方不明となる。集まっていた人々によって捜索が行われ、寺の庭で足を帯で縛られ、梅の古木から逆さまにぶら下げられて死んでいるのを発見された。死因は、鈍器で殴られた跡の絞殺。死亡推定時刻は6時半~7時半。



『獄門島』より



鬼頭雪枝(演者:中村七枝子)
 お小夜の次女。花子が死んだ翌日、花子の葬儀が行われる中、今度は雪枝が行方不明になる。みんなで捜索すると、「天狗の鼻」と呼ばれる崖の先に、釣鐘が置かれており、その下から雪枝の振袖の袖がはみ出るのが発見される。重さ40貫程ある釣鐘を上げてみると、中から正座させられた雪枝の死体が見つかるが、釣鐘がバランスを崩して落下し首が切断され飛んでしまった。死亡推定時刻は6時半~7時。死因は手ぬぐいのようなものでの絞殺。



『獄門島』より



鬼頭月代(演者:浅野ゆう子)
 お小夜の長女。雪枝の葬儀の夜、月代は祈祷所に篭って、犯人が早く捕まるように祈祷をしていた。警察が祈祷所の外で月代の鳴らす鈴の音を確認しながら警護していたが、扉を開けて確認すると、月代は白拍子姿のまま絞殺されていた。死体には造花の花びらが振り撒かれ、月代が握っていたはずの鈴の端には子猫が括りつけられていた。