ロドニー・カルバー(Rodney Culver 1969年12月23日生)
[アメリカ・アメリカンフットボール選手]
NTSB(国家運輸安全委員会)の調査によれば、592便の火災発生源は貨物室であることが判明した。この火災を発生させたのは、バリュージェットのほかの旅客機から下ろされた酸素ボンベ(酸素発生装置)144本が機内で作動し化学反応で高温を発生させたためであった。この装置は航空貨物としては危険物であり、空輸するにはFAA(連邦航空局)から輸送免許を受領する必要があったが、バリュージェットは無免許であり違法な行為であった。そのうえ、酸素発生装置を輸送するためには、誤作動を防ぐため作動用の引き金にプラスチックカバー(その価格は1個1セントにも満たないものであった)をつけなければならないが、これをつけていないものが多かった。そのうえ、書類上は空のボンベとなっていたが、実際には充填されたものが残っていた。また離陸後11分で墜落するのは早すぎるため、離陸滑走中には貨物室で発火していたとみられており、しかも当時、火災発生警報の設置が義務化されていなかったため操縦乗員が事態を把握することができなかった。結局、592便の貨物室の火災が致命傷となった。
ちなみに、サンディエゴ・チャージャーズが球団史上唯一のスーパーボウル出場を果たした1994年シーズン当時のメンバーには不幸が相次いでおり、この世を去ったのは1995年6月19日のデビッド・グリッブス(交通事故・28歳没)、1996年5月11日のロドニー・カルバー(飛行機事故・26歳没)、1998年7月23日のダグ・ミラー(落雷直撃・28歳没)、2008年5月11日のカーティス・ホワイトニー(薬物の過剰摂取・39歳没)、2008年10月15日のクリス・ミムズ(拡張型心筋症・38歳没)、2011年2月26日のショーン・リー(心不全・44歳没)、2011年12月8日のルー・ブルース(心臓発作・42歳没)、2012年5月2日のジュニア・セアウ(拳銃自殺・43歳没)がおり、すでに8人となっている。
1996年5月11日死去(享年26)