川越美和

川越美和(かわごえみわ 1973年1月3日生)
 [女優/歌手]



 鹿児島県出身。1988年10月26日に「Looking at You」で歌手デビュー。一正蒲鉾のCMソングのタイアップとなり、キャッチフレーズは「天然的美少女」だった。翌1989年、テレビドラマ『時間ですよ・平成元年』にレギュラー出演。4枚目のシングルで同ドラマの挿入歌となった「夢だけ見てる」で、同年暮れの第31回日本レコード大賞新人賞を獲得した。

 1996年頃から初瀬かおる名義で活動していた。芸能活動休止後の事務所移籍を機にした心機一転の意味を込めての改名で、名前自体には特別な意味はなかったという。その後、本名に戻してからも、ドラマ・舞台・映画などで活躍を続けたが、2007年、映画『ゲゲゲの鬼太郎』を最後に所属事務所を辞め、芸能界から引退した。

 引退後は不動産会社のテレフォンアポインターの仕事につくが、半年後に辞めたという。この頃から、お金に困るようになり、精神的にも追い詰められた状態だった。その後、東京都品川区内のアパートへ引っ越したが、家賃滞納のため数ヶ月で東京都大田区内のアパートへ移ったが、そのわすが数日後の2008年4月に自宅アパートで死亡しているのが発見された。発見時点で死後数日経過していたという。


 川越が郷里の家族とは絶縁状態にあったことなどが、元同僚の証言から明らかになり、またこの報道を受けて、元交際相手のカメラマンと、脚本家・桃井章も川越についての証言をした。デビュー後10代の頃の栄光を忘れられないのか、気に入らない仕事を断るようになったために2004年頃には借金と酒浸りに陥り、また生来の繊細さからか摂食障害を起こすなど、追い詰められていた様子を明かしている。


 2008年4月22日死去(享年35)