オスカー・ボナベナ

オスカー・ナタリオ・ボナベナ(Oscar Natalio Bonavena 1942年9月25日生)
 [アルゼンチン・プロボクサー]



 ブエノスアイレス出身。勇猛果敢なパワー・ファイターで、1966年9月21日、東京オリンピックの金メダリストジョー・フレージャーと対戦、ダウンを奪う猛攻で追い詰めたが、判定負け。1968年12月10日には、フレージャーの持つニューヨーク州公認世界ヘビー級タイトルに挑み、これも判定で敗れたものの、フレージャーの左フックに耐えて一歩も引かない打ち合いを展開、一躍その名を挙げた。

 1970年12月7日、カムバックしたモハメド・アリとノンタイトルで闘い、最終回KO負け。対戦時にアリがボナベナにつけたアダ名が『パンパスの色気違い』。試合前の共同記者会見ではアリをクレイと呼び続けて挑発した。試合は大健闘でテレビ観戦していたフレイジャーは形勢不利アリの勝利はなかろうと、11Rでテレビを消して就寝したといわれる。

 1976年5月、ラスベガスで売春宿の警備員に誤射され死亡した。

 1976年5月22日死去(享年33)