ウィリアム・インジ

ウィリアム・インジ(William Inge 1913年5月3日生)
 [アメリカ・劇作家]



 カンザス州生まれ。大学で演劇学を学び、高校や大学の教師をしながら、地方紙の演劇批評を担当。その時会見した『ガラスの動物園』のテネシー・ウィリアムズに影響を受け、劇作を開始する。『いとしのシバよ帰れ』(1950年)で成功を収め、ピュリッツァー賞受賞作『ピクニック』(1953年)、『階段の上の暗がり』(1957年)、アカデミー賞受賞作『草原の輝き』(1961年)を書いた。

 晩年はカリフォルニア大学で劇作を教えたが、劇作家としてはかつてのような評価は得られず、小説家への転進をはかるがマンネリズムに陥り、失意のうちに一酸化炭素中毒で自ら命を絶った。

 1973年6月10日死去(享年60)