レアード・クリーガー

サミュエル・レアード・クリーガー(Samuel Laird Cregar 1913年7月28日生)
 [アメリカ・俳優]



 ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。イギリスのウィンチェスター・カレッジを卒業後、パサデナ・プレイハウスで2年間演技を学ぶ。1940年、27歳の時にオスカー・ワイルドの生涯を扱った舞台で主演をつとめて、一気に西海岸の演劇界の注目を集めた。これによりハリウッドのスタジオから複数のオファーを受け、1941年に映画デビュー。抜群の演技力と150kgの風貌を生かし、『アイ・ウェイク・アップ・スクリーミング』(1941年)の変態刑事役、『天国は待ってくれる』(1943年)の閻魔大王役、『謎の下宿人』(1944年)の切り裂きジャック役などで異常に歪んだ役を演じ、強烈な印象を残した。

 その後も怪優として手堅い演技を重ねていくが、パートナーだった男性が謎の死を遂げたことや、同じような役回りしか来ないことなど(本人は二枚目俳優を望んでいた)、ストレスを感じることが多くなったという。そのために過激なダイエットを敢行し、胃バイパス手術を受けたが、極端な減量がたたり1944年12月9日、心臓発作のため31歳の若さで亡くなった。

 1944年12月9日死去(享年31)