マイケル・ハッチェンス

マイケル・ハッチェンス(Michael Hutchence 1960年1月22日生)
 [オーストラリア・歌手]



 シドニー出身。1977年にロックバンド、INXS(インエクセス)を結成、1980年にデビュー。地元オーストラリアで人気を獲得した後、1983年にサードアルバム『シャブー・シュバー』で世界進出を果たす。1984年には当時の売れっ子プロデューサー、ナイル・ロジャースが手がけた『オリジナル・シン』で知名度を高めた。

 バンドは当初のニュー・ウェイヴ風ロックから流行を意識したダンサブルなロックへと方向性を模索、一皮むけずにいたが、1985年、プロデューサーにクリス・トーマスを迎え、ソリッドなロック色を強めた『リッスン・ライク・シーヴス』を発表する。シングルカットされた「ホワット・ユー・ニード」は全米5位の大ヒットとなり、この路線は成功、ファンキーさを深めた1987年の『KICK』からは全米ナンバーワンとなった「ニード・ユー・トゥナイト」や「ニュー・センセーション」などの大ヒット曲が生まれ、スターダムにのし上がった。

 1990年には、俳優に挑戦したり、カイリー・ミノーグらと浮き名を流すなどスーパースターの王道を歩み、世界で最もセクシーな男と呼ばれるほどのカリスマ的存在になる。しかし、この後の作品はセールスが後退していった。

 1997年11月22日、シドニーのホテル首を吊った状態で死亡しているのが発見された。自殺の真相は不明。「自慰行為中の突然死」という噂もあるが、こちらも真相不明である。

 1997年11月22日死去(享年37)