渡辺裕之

渡辺裕之(わたなべひろゆき 1955年12月9日生)
 [俳優]



 茨城県出身。拓殖大学商学部経営学科卒業。1980年にコカ・コーラのテレビCMで芸能活動を開始。2年後に出演した大正製薬の「リポビタンD」CM中で使われた「ファイトー!」「イッパーツ!」のキャッチフレーズが同商品の200億本販売の原動力となり、同時に自身の端整な顔立ちと鍛え上げられた肉体も話題となり、一躍人気を博す。

 

 1982年の映画『オン・ザ・ロード』で主演を務め俳優デビュー。映画『ガメラ』シリーズやテレビドラマ『愛の嵐』で二枚目俳優ぶりを発揮し、存在感のある演技で魅了した。第3回Yahoo! JAPAN文学賞受賞作を映画化した短編映画『雪の花』にて、原日出子と初めて夫婦役で夫婦共演を果たした。

 

 2022年5月3日昼頃、神奈川県横浜市内の自宅のトレーニングルームで首を吊って死亡していたところを家族によって発見された。同月10日に横浜市内の寺院で近親者による密葬が行われた。妻の原日出子は同日、事務所ホームページで公開されたコメントで夫について「コロナの最初の自粛の頃から、人一倍家族思いで心配性な夫は、先行きの不安を口に出すようになり、考え込むことが多くなった」「『眠れない』と体調の変化を訴えるようになり自律神経失調症と診断された」ことや、死去については「心の病は夫を蝕み、大きな不安から抜け出せなくなった。医師にも相談し、希望の持てる治療を始めた矢先の、突然の出来事」であったことを明らかにしている。


 2022年5月3日死去(享年66)