バーバラ・ペイトン

バーバラ・ペイトン(Barbara Payton 本名:バーバラ・リー・レッドフィールド 1927年11月16日生)
 [アメリカ・女優]



 ミネソタ州クロケー出身。プラチナブロンドの挑発的な女優で、押しの強い、男に飢えたような役を演じた。1950年代のハリウッド(とイギリスの)映画で、ちょっととげとげしく無慈悲な役である程度の印象を残したが、爆弾を抱えているようなその私生活が与えた衝撃のほうが大きかった。たとえば、俳優のトム・ニールはやはり俳優のフランチョット・トーンと、彼女の魅力を争って素手で殴りあい、トーンを入院させたりしている。彼女は1951年にトーンと結婚するが、わずか7週間で離婚したのち、今度はニールと同棲した。その後も男性遍歴を重ね、1950年代の半ばにいつの間にか映画界から去っていった。

 1960年代には酩酊、窃盗、売春などで逮捕され、最後はバス停のベンチで寝泊りするような状態になっていた。やがて深刻なアルコール依存症に陥り、両親に引き取られたが、1967年5月、バスルームで死亡しているところを発見された。肝硬変が原因ではないかとみられている。

 1967年5月8日死去(享年39)