江戸アケミ

江戸アケミ(えどあけみ 本名:江戸正孝 1953年7月1日生)
 [ミュージシャン]



 高知県生まれ。幼時は洗礼を受けたクリスチャンであったが、長ずるにつれ信仰に疑問を感じ、棄教した。明治大学文学部卒業。1979年3月、ファンク・ロックバンド『JAGATARA』の活動開始。当初は過激なパフォーマンスで名を馳せるが、1982年に発売したアルバム『南蛮渡来』で音楽面での評価を確立。

 1983年に江戸が精神疾患を患う。江戸の休養中、バンドは解体の危機に瀕するも『じゃがたら2世』として活動を続行し、江戸の復帰を待ち続けた。

 故郷の高知県で静養に努めていた江戸は映画監督・山本政志の尽力もあり、1985年に日比谷野外音楽堂で行われた「アース・ビート伝説'85」で復帰。以後、1986年から東京で暮らす準備ができ、本格的に活動再開。翌1987年にアルバム『裸の王様』、『ニセ予言者ども』、山本政志の映画「ロビンソンの庭」サントラなど矢継ぎ早に作品を発表し、観客動員も上昇する。

 1989年にアルバム『それから』でついにBMGビクターよりメジャーデビューを果たす。ミュージック・マガジンの1989年・日本のロック部門で1位に選ばれるなど高い評価を得た。

 更なる飛躍が期待された矢先の、翌1990年1月27日、江戸が自宅浴室で溺死。中心人物の欠落によってバンドは解散した。なお江戸は死去直前にバンド脱退を申し出ていた。

 1990年1月27日死去(享年36)