柴田白葉女

柴田白葉女(しばたはくようじょ 本名:柴田初子 1906年9月25日生)
 [俳人]



 兵庫県出身。東北帝国大学卒。1932年から飯田蛇笏に師事し、蛇笏の「雲母」同人となり、高橋淡路女と並んで同誌の代表的女流俳人として活躍。1954年、加藤知世子らと「女性俳句」「俳句女園」を創刊。1983年、第七句集『月の笛』で蛇笏賞を受賞。代表的な句に「水鳥のしづかに己が身を流す」「春の星ひとつ潤めばみなうるむ」など。

 1984年6月25日、千葉県の自宅の応接間で頭から血を流して亡くなっているのが発見される。3日後に犯人が逮捕され、強盗目的の犯行であったことがわかった。犯人は24日夕方、柴田の自宅を訪問し、そばにあった木製の椅子で柴田の頭を数回殴って殺害したという。犯人は強盗傷害の前科があり、服役中に俳句に凝っていて白葉女のことをよく知ったうえでの犯行であった。

 1984年6月24日死去(享年77)