関根正二

関根正二(せきねしょうじ 1899年4月3日生)
 [洋画家]



 福島県生まれ。1908年、一家の上京にともない深川に住む。小学校の同級生に伊東深水がおり、伊東の紹介で15歳の時から東京印刷株式会社の図案部に勤める。1915年、会社を辞めた関根は知人と共に長野県へ放浪、そこで洋画家の河野通勢と出会った影響などを受け、ほぼ独学で絵画を学んでいく。同年、16歳の時に描いた「死を思う日」が第2回二科展に入選。

 1918年、19歳の時に第5回二科展に出品した「信仰の悲しみ」が樗牛賞を取り、将来を期待されたが、関根はこの頃より心身共に衰弱し、翌年肺結核により20歳で夭折した。

 関根の代表作である「信仰の悲しみ」は後に日本の近代洋画史を代表する傑作の一つと評され、2003年に重要文化財の指定を受けている。

 1919年6月16日死去(享年20)