チアゴ・クリメック

チアゴ・クリメック(Tiago Klimeck 1985年生)
 [ブラジル・俳優]



 2012年4月6日、サンパウロ州イタラレの劇場でキリスト受難劇の上演中、イスカリオテのユダ役を演じていたチアゴ・クリメックが首をつって自殺するシーンで、誤って上着の紐が首に絡みつき、本当に首つり状態に陥る事故に発展した。練習では上手くいっていたため、それが演技だと思い、誰も事故に気づかないまま4分経過。周囲の人々が慌てて救助したが意識が戻らず、すぐに病院に搬送された。

 チアゴは無酸素脳症により昏睡状態となり、19日の時点では脳が生きている事が確認されていたが、22日にそのまま帰らぬ人となった。「主を売り渡し、自らの行いを悔いて、命を断った」ユダを演じたが、皮肉にもそのユダの後を追うかたちとなった。

 2012年4月22日死去(享年27)