ゴーフォーワンド(Go for Wand 1987年4月6日生)
[アメリカ・競走馬]
立ち上がったゴーフォーワンドは粉砕骨折した右前脚を浮かせた3本脚の状態で錯乱しながら走り出したが、やがて係員に取り押さえられ場内がどよめく中、その場で安楽死の措置がとられた。
ラストランであったブリーダーズカップ・ディスタフをのぞけば生涯の連対率は100パーセントという安定感を誇り、ラフィアンの再来と言われた。生涯成績13戦10勝。奇しくもラフィアンと同じような末路を辿ってしまう事になった(両馬ともベルモントパーク競馬場で故障した)。このレースはブリーダーズカップ史上最大の悲劇として今でも語り継がれている。その年、ゴーフォーワンドは3歳牝馬チャンピオンに選ばれた。
本馬を記念して、アメリカのサラトガ競馬場でゴーフォーワンドハンデキャップというG2競走が行われている。1996年アメリカ競馬の殿堂入り。
1990年10月27日死去(享年3)