高島愛子

高島愛子(たかしまあいこ 1904年7月11日生)
 [女優]



 山口県生まれ。父は日本画家の高島北海。東京府立第三高等女学校卒。1924年、小笠原プロダクションに入り『海賊島』でデビュー。同年10月、日活京都第二撮影所入社し、『青春の歌』に鈴木傳明と共演。1925年、三枝源次郎監督の連続活劇『世界の女王 四部作』に主演、豊満な肉体で馬やオートバイに乗って日本初の冒険女優を演じ、「和製パール・ホワイト」と呼ばれた。しかし奇行が目立ち同年に退社。1926年、高松プロダクションに入り特作映画社作品『極楽島の女王』で復活。1927年、阪妻・立花・ユニヴァーサル連合映画でモダン・ガールぶりを発揮するも、演技力不足と非常識な奇行の連続で「美しきロバ」と酷評され、同年日活大将軍撮影所で『熱血児』に出演したのを最後に退社した。

 その後、外交官と結婚して渡欧するが、半年で離婚され、早発性痴呆で入院生活を送る。1936年6月16日、大津市郊外を通過中の閑院宮の自動車に、紙で包んだ二銭銅貨を投げつけた。宗教にすがり、奉仕活動も永続きせず、戦争末期に空襲下の東京で狂死したと伝えられているが、真偽のほどは定かでない。

 1945年?月?日死去(享年41)