ブラッド・デルプ

ブラッド・デルプ(Brad Delp 1951年6月12日生)
 [アメリカ・ミュージシャン]



 マサチューセッツ州ダンバーズ生まれ。13歳の時、 『エド・サリヴァン・ショー』でのビートルズの演奏を見て、ギターを購入。これが音楽との出会いとなる。1970年に、ボストンの創設者であるトム・ショルツや、ギタリストのバリー・グドロー、ドラマーであるジム・マスデアに出会う。当時、彼らはカバーバンドでプレイしていたという。その後、ロックバンド「ボストン」のリードボーカルのオーディションに合格。ボストンのアルバムではバックボーカルやギター、キーボードでも参加。ハーモニカもプレイしている。ショルツとのコンビで数々のヒット曲を世に送り出した。

 1994年発表のアルバム『ウォーク・オン』では、彼に替わってフラン・コスモがボーカルを担当したが、商業的には成功しなかった。デルプは後にライブでコスモとツインボーカルを取ることになるが、「コスモは『実にキツい高音パート』を担当していた」と述べている。

 デルプはミック・デルプとの間に二児をもうけたが後に離婚。彼は30年来のベジタリアンであり、数多くの慈善運動に参加していた。また、2007年に計画されていたボストンのサマーツアーの合間に、長年交際していたガールフレンドのパメラ・サリヴァンとの結婚を予定していた。

 2007年3月9日、デルプはニューハンプシャー州アトキンソンにある自宅の浴室で死亡しているのを発見された。同年3月14日、デルプの死因は一酸化炭素中毒による自殺であったことが警察から発表された。遺体が発見された浴室には車の排気筒からホースが引き込まれていたという。

 2007年3月9日死去(享年55)