チョ・ソンミン

チョ・ソンミン(趙成民 1973年4月5日生)
 [韓国・プロ野球選手]



 ソウル特別市出身。韓国アマ球界のエースとして活躍し、1996年に異例の8年契約で読売ジャイアンツへ入団。2年目の1997年後半から一軍に昇格。速球とスライダーを武器に抑えとして活躍し、あこがれの宣銅烈とも投げ合うなど徐々に頭角を現す。1998年は先発に転向し開幕からローテーションの一角に入り、好投しても負ける不運等があったが前半だけで6完投3完封で7勝を挙げエースの座を掴みかけたが、この年のオールスターゲームの登板で右ひじを故障。その後一軍登板できずシーズンを終えた。この怪我以降一転して不運なプロ野球人生を辿る。

 以降は右肘の手術とリハビリ、他の外国人選手との兼ね合いもあり顔見世程度の一軍登板を繰り返す事となり、大きな活躍は見せられなくなる。2000年、韓国の人気女優チェ・ジンシルと結婚。2002年5月のヤクルト戦で約2年ぶりの先発勝利をあげたが、その年のオフ、契約を1年残しながら自主的に退団。退団後は、韓国プロ野球入りを狙うが、交渉に失敗し、長期間の空白期を持つようになった。2002年12月にチェ・ジンシルと破局に至ると「もう一度野球をしたい」と野球復帰を夢見たがそれも挫折した。


 2003年と2004年に韓国プロ野球にドラフト参加申込書を送付するが、全ての球団から敬遠された。一時引退し、韓国でシュークリーム(ビアード・パパ)のチェーン店事業を起こすが失敗に終わる。2004年8月、妻への暴力容疑で逮捕された。起訴猶予となり釈放され、チェ・ジンシルとは離婚。2005年からは韓国で解説者として再び野球に携わっていたが、5月5日にハンファ・イーグルスと契約を交わし、契約金無しの年俸5000万ウォンの条件で現役復帰。8月15日に一軍デビュー。4番手投手としてマウンドに上がり、1.1回を投げ、勝利を挙げた。しかし、2007年10月22日にハンファを自由契約となる。2008年からは解説者に復帰し、韓国では史上初となる元現役選手の野球エージェントとしての活動も始めた。また母校・高麗大学校のインストラクターなど指導者としての活動も始め、2011年1月斗山ベアーズの2軍リハビリコーチに就任し、翌2012年からは2軍ブルペン担当に変更となったが、同年10月に斗山を退団した。

 2013年1月6日、ソウル特別市江南区のマンションで、交際女性の家で首をつって自殺したと思われる状態で発見された。直前に交際女性から別れを告げられていたことが判明した。生前に、元夫人のチェ・ジンシルと、チェ・ジンシルの実弟でチョ・ソンミンの義理の弟だったチェ・ジニョンが自殺している。チェ・ジンシルが自殺したと聞いた時は、相当なショックを受けた様子で、黙り込んでしまったという。

 2013年1月6日死去(享年39)