グラム・パーソンズ

グラム・パーソンズ(Gram Parsons 本名:イングラム・セシル・コナー3世 1946年11月5日生)
 [アメリカ・ミュージシャン]



 フロリダ州で生まれ、ジョージア州で育ったグラムは、1966年にインターナショナル・サブマリン・バンドを結成し、1968年にはアルバムを発表。その後ロックバンド「バーズ」に加入し、『ロデオの恋人』(1968年)に全面参加。カントリーからの影響をバーズに持ち込み、カントリー・ロックという新たな流れを生み出しバンドに新風を与えた。また、キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)とも親交を深めていった。しかし、『ロデオの恋人』が発売される1ヶ月前に突然バーズを脱退し、フライング・ブリトー・ブラザーズを結成。1969年に『黄金の城』、1970年に『ブリトー・デラックス』を発表。また、1970年には、ジャニス・ジョプリン、ザ・バンド、グレイトフル・デッド、バディ・ガイと共にカナダを電車で回るツアーを行う。

 その後、グラムはソロに転じ、1973年に初のソロ・アルバム『GP』を発表。ジェームズ・バートン、リック・グレッチ、エミルー・ハリス等の豪華ゲストを起用した作品である。しかし、商業的に成功を収めることはできなかった。そして、ソロ第2弾『グリーヴァス・エンジェル』を制作するが、発売される前に、カリフォルニア州ヨシュア・トゥリーのモーテルで、麻薬の過剰摂取のため亡くなる。1974年になって、『グリーヴァス・エンジェル』は彼の遺作として発表された。

 1973年9月19日死去(享年26)