ミエツコ・タラーツィク

ミエツコ・アンジェイ・タラーツィク (Mieszko Andrzej Talarczyk 1974年12月23日生)
 [スウェーデン・ミュージシャン]



 ジェノサイド・スーパースターズで活動していたミエツコ・タラーツィクは1992年にグラインドコアバンド「ネクロニー」のメンバーらと「ナザム」を結成。1997年6月にプロデューサー業を辞めようとしていたダン・スワノからスタジオ「ユニサウンド」の設備をパンクロックバンド「ミレンコリン」のマティアス・ファームと共に買い取り、新たに「サウンドラブ・スタジオ」と名付け共同オーナーとなる。以後、ナザムはそこを拠点にレコーディングを行うようになった。

 ミエツコ・タラーツィクはプロデュース活動を積極的に行い、それが元でナザムはリラプス・レコードと契約。ファースト・アルバムをリリースして以降、アンダーグラウンド・シーンで人気が高まり、レコード会社のサポートもあって積極的にツアーを行うようになる。その後も順調にアルバムをリリースし、サード・アルバムでは母国スウェーデンで国営ラジオ局による「ベスト・ロック/メタル」アウォードをはじめ、いくつかの賞を受賞した。

 着実に人気を高めていたが、2004年末にミエツコ・タラーツィクが、タイでスマトラ沖地震に巻き込まれ死亡した。

 ミエツコ・タラーツィクは彼のガールフレンドと共に、タイのピーピー島へ休暇のため訪れていたが、12月26日にスマトラ島の西方約160キロ、深さ10キロで発生したマグニチュード9.3の巨大地震による津波の被害に遭い行方不明となった(津波でバンガローごと流されたとのこと)。そして翌2005年2月17日になって遺体で発見された。これを受け残されたメンバーはバンドを解散することとなった。

 2004年12月26日死去(享年30)