ルイス・サロム

ルイス・ハイメ・サロム・ホラシュ(Luis Jaime Salom Horrach 1991年8月7日生)
 [スペイン・オートバイレーサー]



 地中海に浮かぶマリョルカ島の都市パルマ・デ・マヨルカに生まれる。家がヤマハのディーラーを営んでおり、サロムは僅か2歳のときに初めてのオートバイとしてミニモトクロッサーのPW50に乗った。8歳のときにはバレアレス諸島のスーパーモタード選手権50ccクラスでチャンピオンとなった。その後ロードレースに転向し、2005・2006年と2年連続でバレアレス選手権125ccクラスのチャンピオンとなった。

 2009年、サロムはロードレース世界選手権第3戦スペインGP125ccクラスでグランプリデビューを飾ると、同クラスで通算9勝、全カテゴリーでは通算25回の表彰台入りを記録。Moto3クラスに参戦した2012年シーズンには年間ランキング2位、2013年シーズンには年間ランキング3位の成績を残した。

 Moto2クラスでは通算41戦に出走し、2016年開幕戦のカタールGPでは2位に入り、計3度の表彰台入りを果たしたが、同年6月3日に行われたカタルーニャグランプリの2回目のフリー走行中、サロムは右の高速コーナー(12コーナー)で転倒、この結果セッションは赤旗で中断された。サロムのマシンは舗装されたランオフエリアを一直線に滑りエアーフェンスへ叩きつけられ、その衝撃で上方にバウンドした。サロムはその後に滑り込み、マシンが彼の体に落下した。サロムは治療のためにカタルーニャの病院へ搬送され手術がおこなわれたが、現地時間の16時55分に死亡が確認された。彼の死の結果、レースは通常のレイアウトから速度を低減するため、F1でのレイアウトが使用されることとなった。

 2016年6月3日死去(享年24)