川上とも子

川上とも子(かわかみともこ 1970年4月25日生)
 [声優]



 東京都出身。1981年にはじまったテレビアニメ『六神合体ゴッドマーズ』をみて声優という職業を意識するようになる。高校時代は演劇部にはいり、声優養成所のバオバブ学園へ入所(3期生)。芝居が好きになり、短期大学も演劇科へ進学した。

 1994年、大学在学中のテレビアニメ『メタルファイター MIKU』で声優デビュー。翌1995年の『ふしぎ遊戯』での張宿がはじめて名前のある役のレギュラーとなる。1997年に『少女革命ウテナ』で主役を演じてからは数々の主役級をものにしてアニメのみならず吹き替えでも活躍。1990年代終盤以降のぷろだくしょんバオバブの女性声優の出世頭となった。代表作に『少女革命ウテナ』の天上ウテナや『ヒカルの碁』の進藤ヒカル、『ケロロ軍曹』の日向冬樹など。

 2008年8月に体調不良を訴えたことから精密検査を受けたところ、卵巣がんが発覚。8月16日に入院、8月19日に手術を受けた。自身のメールマガジン『川上とも子のうさぎのみみたぶ通信』では「手術は無事終わった」と報告したが、実際には手術の時点ですでに進行がんであり、そのまま病気療養のため休業。入院以降の約3年間を自宅療養と入院による治療をくりかえしつつも、複数の作品に出演。しかし、2011年6月に入り容体が急変。6月9日午後4時45分に卵巣がんのため死去した。

 愛読書は『新約聖書』および『旧約聖書』で、2008年に病気療養に入った後にカトリックの洗礼を受けていた。洗礼名は「セシリア」。葬儀は東京カテドラル聖マリア大聖堂で関係者のみで行われ、喪主は母が務めた。

 2012年3月2日に発表された第六回声優アワードでは、「表彰すべき特別な活動」に対する賞として声優アワード特別賞を受賞した。

 2011年6月9日死去(享年41)