ウェルナー・ハース

ウェルナー・ハース(Werner Haas 1931年3月3日生)
 [ドイツ・ピアニスト]



 シュトゥットガルト出身。7歳で初リサイタルを開いている。シュトゥットガルト音楽院を卒業後、ワルター・ギーゼキングの個人指導を受ける。1950年代にヨーロッパ中でリサイタルを開いて目覚しい成功を収めた後、フィリップス・レーベルと契約を結んだ。ドビュッシーのピアノ曲全集の録音により、1970年にグランプリ・デュ・ディスク賞を受賞。同じく1970年に録音されたラヴェルのピアノ曲全集は、アムステルダム・エジソン賞を授与されている。

 ドビュッシーやラヴェルの専門家として名高いが、ほかにもベートーヴェンやショパン、プロコフィエフ、カバレフスキーも得意のレパートリーであった。ギーゼキングの後継者として将来を嘱望されていたが、1976年に自動車事故で急逝した。

 1976年10月11日死去(享年45)