龍王山光

龍王山光(りゅうおうざんひかる 本名:高鍋光 1910年3月25日生)
 [大相撲力士]



 福岡県出身。1930年3月場所、出羽海部屋から初土俵を踏む。入門が遅かったわりには出世もあまり早くはなく、十両昇進は1936年1月場所だった。その後は上昇気流に乗り、1938年1月場所で十両優勝して5月場所には新入幕、そこでも勝ち越しを続け、入幕3場所目となる1939年5月場所8日目には初日から勝ちっ放しの横綱男女ノ川から金星を挙げる活躍をした。翌1940年1月場所8日目、横綱双葉山に、仕切り1回で立ち合うという奇襲を仕掛けたが、あっさりと上手投げで退けられた。

 その後しばらくは幕内中堅で活躍していたが3場所続けて10敗以上の大敗を喫して一度十両に陥落、1943年5月場所で再入幕を果たしたがまもなく十両に落ち、1944年11月場所限りで廃業した。その後は学生相撲の指導をしていたというが、1948年、自ら調理したフグの毒にあたり、夫婦ともども死亡してしまった。

 1948年2月18日死去(享年37)